沖縄県うるま市で、2025年に疲労改善整体の開業を目標に、毎月沖縄で施術会を開催しています、現在長崎県島原市在住の長嶺です。
今回、何回かに分けて、「新しい自律神経の話」を書いていきたいと思います。
この新しい自律神経の話は日常生活の中でも活用することのできるため、ぜひ多くの人に知って欲しいなと考えています。
新しい自律神経の考え方、ポリヴエーガル理論
そもそも自律神経とは、どの様な働きをしている神経なのでしょうか?
ざくっとまとめると、動くときと休む時を入れ替えるスイッチの様な働きをする神経が、自律神経です。
僕たち人間も動物であり、もともとは哺乳類や猿といった生き物から進化してました。
自然で生きていると、獲物を捕まえたり、天敵に出会うなど命に関わる際に、獲物を捕まえるにしろ、天敵から逃げるにしろ動き回る必要があります。
この様に、体が活動モードに入るときは「交感神経」が刺激され、すぐ動ける様に筋肉に力が入ったり、周囲を確認できる様目が緊張したり、呼吸が浅く早くなったり…。カラダを動かすスイッチの様な役割を持っています。
一方で、生きるためにはずっと力を入れておくわけにもいきません。活動した後は休まないと、体が壊れてしまいます。
食事を食べた後は、内臓で消化する必要があるため、カラダの血の巡りを、筋肉から内臓の方に流れを変える必要があります。
この様に、カラダを回復させたり、栄養を取り入れるために急速に入る時に「副交感神経」が刺激され、体がリラックスモードに入ります。
この様に、人の体は、行動するモードと、休むモードに別れて調整していると考えられていました。
しかし、近年になって、この自律神経の考え方に疑問を持った方がいました。
その方の名前はスティーブン・ポージェス博士。
副交感神経=リラックスしているはずなのに、副交感神経が過剰に働いている徐脈(脈のはやさがゆっくりになること)では生命の危険になるのはなぜなんだろう?と疑問に考えた博士は様々な学問から交感神経を捉え直しました。
その結果、自律神経系は、従来の交感神経と副交感神経の2パターンで形成されているのではなく、
交感神経と、古い副交感神経、新しい副交感神経の3つの神経系に分かれていることを発見しました。
この3つの自律神経系のことを、ポリヴェーガル理論といい、いまだ否定的な意見は聞かれるものの、心理学の分野や、セラピストの中では非常に注目されている分野になってきています。
ポリヴェーガル理論を知ると、自分のカラダの整え方が見えてくる
このマルンガイ理論のすごいところは、人間の心とカラダは繋がっているということを、理論立てて説明しているところです。
後日記事をまとめていきますが、ポリヴェーガル理論の中で、他人や社会と交流する際に働く副交感神経のことがピックアップされています。
この神経が働くことで、他人や周囲の人とうまく交流することができる様になるのです。
そして、この神経系は、呼吸する筋肉や、顔の筋肉といった筋肉に作用します。
なので、ストレスが溜まっていたり、不満感が強くなっている表情を見てみると、表情に乏しく、顔も硬くなって動きが鈍くなっている人がとても多い様に感じています。
逆に、表情筋のストレッチや呼吸へアプローチすることで、動きやすいだけでなくストレスが軽減したり、人との関わり方が変わったりと、筋肉や骨に介入することで、心理的なストレスを解消することにもつながります。
この様に、自律神経のことを知ると、自分の心身のケアや周りの人へのケアの方法も知ることができる様になるのです。
次回は、カラダを動かすために大事な「交感神経」の話をしていきます。